インフラ老朽化や自然災害リスクが高まるなか、建設現場のDX(デジタルトランスフォーメーション)をテーマにした専門展示会「第10回 JAPAN BUILD TOKYO-建築・土木・不動産の先端技術展-」が、2025年12月10日から12日まで東京ビッグサイトで開かれます。主催者は出展社数550社、来場者数3万6,000人を見込んでいます。
会場には、AIやドローン、VR(仮想現実)などを活用し、防災・安全・脱炭素につなげる製品が集まります。下水管の劣化を画像診断するソフトや世界最小級の屋内点検ドローン、ひび割れを自動検出するAIなど、インフラ点検の高度化を図る技術が紹介されます。熱中症リスクを深部体温で予測するウェアラブル端末や、スマートウォッチのデータと暑さ指数を連携させるクラウドサービスなど、安全管理のDXもそろいます。
脱炭素分野では、国土交通省のGX建設機械認定を受けた電動ショベルやバッテリー駆動のミニショベルなど、排ガスゼロ・低騒音の建機が実機展示されます。さらに、足場上の転落事故を疑似体験するVRや、メタバース空間で技能継承を行う研修システムも登場し、人材不足と安全教育の課題に対応します。
会期中は、建設業界のDX技術を表彰する「建設DXアワード」も初開催され、43社が予選に登壇し、最優秀企業にはコンソーシアムとの実証機会が提供されます。インフラ維持管理と脱炭素、労働力不足への対応を同時に進める技術がどこまで現場に浸透するかが、今後の焦点となりそうです。
【イベント情報】
第10回 JAPAN BUILD TOKYO-建築・土木・不動産の先端技術展-
会期:2025年12月10日(水)~12日(金)
会場:東京ビッグサイト
主催:RX Japan株式会社
source: PR TIMES
